八千代ナビ!八千代の暮らしレポート

私達の住む八千代市って、どんな街並み?どんな施設があるの?どんな改善するべきことを抱えているの? 一市民として、子どもを持つ母として、働く女性として、八千代市に在住する「八千代ナビ」の管理人やちなび子が、八千代の暮らしについて一般庶民の視線でレポート!

カテゴリ:八千代市の取り組み > 街の安全について

平成7年1月17日に起こった出来事を覚えていますか?
この日の朝方、震度7の地震が兵庫県を中心に襲い、約6,000名もの死者を出すこととなった“阪神・淡路大震災”。たびたび日本を震撼させる大地震ですが、関東直下型が発生するのも時間の問題と言われています。

年々人口が増える八千代市ですが、その多くの方々がベッドタウンとして家を構えていらっしゃり、都心へと通勤されているようです。資料によれば、昼間の流出人口は6万人にものぼるそうです。
地震は休日に起こるとも限りません。地震によって遮断される鉄道を横眼に、徒歩で都心から約30キロメートルもの危険な道のりを帰宅しなければならない家族・・・これは決して現実からかけ離れたものではないのです。

『大震災が発生した時、あなたは生き残れる自信がありますか?』

ドキっとするような質問で終わる、10項目で構成されたアンケートが昨年11月に八千代市民に向けられて行われました。この内容は、すべて震災に特化したもので、このようなアンケートが八千代市民に対して行われたのは初めてだそうです。

『近い将来襲うであろう大震災に対し、八千代市民の方々がどこまで震災を我が事として捉えているかがはっきりと見て取れる結果となりました。地域住民ひとりひとりが、自発的により良い震災対策・準備を行えるきっかけ作りを狙いとしつつ、安全で安心な街づくりを目指したいと思っています。』

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安心・安全なまちづくりに向けての提言書


そうお話されるのは、今回のアンケートを実施・集計し、「提言書」としてまとめあげるまでにご尽力された八千代青年会議所さんです。
内容は、アンケートの結果を公開するだけにとどまりません。
まず全く震災に対して予備知識の無い方々へアンケートを行い、その後大震災の真実の姿について研修を受けていただいた方に絞って再度アンケートをとり、どのような意識変化が現れたのか?その結果から導き出される啓蒙活動の必要性などについてまで検証なさっています。

さらに、アンケートで表面化された不安要素をいくつか洗い出し、皆さんも度々気に留めていらっしゃると思いますが“公共建築物の耐震化”の現状、また障害者の避難について“災害弱者支援サポートの充実化”の具現化状況について触れられていました。

また、冒頭のとおりベッドタウンならではの難題について、既に東京都では取り組みが進められている“帰宅困難者支援指定道路の制定”ですが、未だ民間どまりになっている千葉県も早急に行政の手により一層現実のものとして取り組まれるよう具体的な道筋を踏まえながら提言されていたり、八千代市に溢れかえっている放置自転車の有効活用といったことまで取り上げられています。

この提言書は、昨年12月16日に豊田市長へ手渡されました。

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『市民の目線に立った震災対策をぜひ行って欲しい!という思いはもちろんのこと、こうしてまとめた気付き事項について、ぜひこの機会に八千代市民の皆さんにも目を通していただき、次の瞬間来るかもしれない震災への心構えにつながればと思っています。提言書のはじめには、市の防災対策や自主防災組織についてなども写真付きで紹介していますので、ご家族皆さんで一度ご確認ください。』

八千代青年会議所さんによる、自分たち市民のことを考えた素晴らしい取り組みです。ぜひ皆さん、プリントアウトしてお手元へ保管しておきましょう!!

●八千代青年会議所
【提言書pdf】http://www.yachiyo-jc.or.jp/teigen/teigensho.pdf
【八千代青年会議所についてのレポート】http://yachiyonavi-kurashi.seesaa.net/article/97356917.html
【ホームページ】http://www.yachiyo-jc.or.jp/

※平成21年3月4日 レポート末尾に「やちよ防犯情報メール配信開始!」の情報を追加しました。

前回、子供たちの安全について八千代市の各学校ではどのような取り組みがなされているのか?というお題でレポートしましたが(前回のレポートはこちら)、結局学校からは思うような回答が得られませんでした・・・。学校に確認できないのないなら、それを管轄している市に聞いてみるしかない!
市に問い合わせたところ、こうした問題の管轄元である「八千代市教育委員会」の保健体育課で直接お話を聞く機会をいただけることになりましたので、今回はその内容のレポートです。

3月のとある日をご指定いただき、教育委員会へ足を運びました。
八千代市役所の中にあるのかと思っていたのですが、大和田駅から徒歩9分くらいの場所にある2階建ての白い建物なんだそうです。日頃車などで前を通っても全然気にとめていなかったので、こんなところにあったのか!と初めてその存在を認識。ほんとだ、自動ドアにちゃんと“教育委員会”って書いてある・・・。

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約束のお時間まであと少しありましたが、きっと中で待っていられるスペースがあるに違いないと思い、とりあえず入館。ですが、思いのほか入ってすぐ正面に事務スペースが・・・!怪しげにうろうろしていたものだから、すぐ保健体育課の方に発見されてしまいました。
「八千代ナビのやちなび子と申します。15時にお約束をさせていただいたのですが・・・。」と身元を明らかにし、実際にご対応いただく方の身が空くまで、そばのソファーでしばらく待たせていただくことになりました。

「教育委員会」という言葉はよく耳にしますが、なんとなくメガネをかけたおばさまが「何とかザマス!」とか言っているような想像しか出来ず(どんなレベルだよ!)、一体どんな団体なのか、どんな存在なのか、ちっともイメージ出来ていなかったのですが、とっても普通にお勤めされている方々でした。デスクの雰囲気は企業の管理系フロアといった感じです。

3月は市議会の開催月でもあるので色々とお忙しいらしく、バタバタされていましたが、そんな中でもきちんと15時にはいらっしゃってくださいまして、建物奥の会議室へご案内いただきました。

「初めまして。本日は主に子供たちの登下校時の防犯対策についてのご質問にいらしたということで、通学路担当の保健体育課にて対応させていただきます。また、念のため指導課の者も一緒に同席した方が良いかと思いまして、私含めて2名でお話させていただくことになります。よろしくお願いします。」と、ご丁寧に挨拶いただいたのは、保健体育課長さん。
市に質問を投げかけたときには、まさか課長クラスの方から、会議室でお話をお伺いする機会を設けていただけると思ってもおりませんでしたので、なんとも光栄なこと。
いえいえ、こちらこそよろしくお願いします!

少し広めのスペースに、白い作業テーブルが向かい合わせで並べられています。そこに向かい合わせで座り、今回の趣旨をお伝えしつつ質問をしていきました。
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先日八千代市内にある各小学校に対して、特に登下校時などどういった防犯対策をされているのかアンケートしてみたのですが、具体的に取り組みの内容をお伺いできたのは1校のみでした(その内容はこちら)。こうした取り組みというのが、この学校のみなのか、それとも八千代市全体で取り組まれていることなのか、そのあたりの現状について教えてください。

「八千代市が指導するというより、今は国から“危機管理マニュアルを各学校で定めるように”という指導があるんですね。これを市を介して各学校に周知していますので、このマニュアルに基づいて対策しているという状況です。ただ、学校によっては環境や設備も違いますから、具体的なやり方については各校に一任ということになっています。」

例えばどういった対策がなされているんですか?

「そうですねー。一番顕著に感じるのは、自由に学校に出入りが出来なくなっているということでしょうか。ひと昔前は、休みの日でも校門が解放されて自由に校庭に出入りしたりもできたと思いますが、今では施錠が当たり前です。また、保護者の方が学校に来るときも、正面玄関から入ってそのまま教室や職員室に行かれていたと思いますが、今は全て校舎の外にある“事務所”に立ち寄っていただき、事務の方に用件とお名前を申し出ていただくことになっています。その際に名札をお渡しし、これを必ず付けて校舎内を歩いていただくわけです。

それでも不審者が侵入したり、何か問題が発生したときのために、先生は全員笛を首から下げていまして、すぐに他の先生に危険を伝えられるようにしています。他にも、全学校にインターホンと校内放送機器が完備されていますから、犯人を刺激しないような放送で先生を集合させたりも出来ますし、子供の安全のための対策を講じています。」

よく卒業生が先生に会いに学校に気軽に寄ったりしてましたが、今はそういうケースも全て事務所経由でないとダメなんですね。
他にはどんな取り組みがありますか?

「授業中は、先生も生徒も各教室に入って廊下などにひと気が無くなりますよね。そういう時間帯に、担任を受け持っていない校長先生や教頭先生が空き教室など校内を回られて安全を確認しているんですよ!やっぱり警備員は人件費の問題から難しいですし、用務員さんには別のお仕事がありますしね。教職員が出来る限りの取り組みを行っているわけです。

あと、外部からかかってくる電話にも注意を払っていますよ。必ずこちらからかけ直すようにして、子供に直接つなぐということはしませんね。御父母の方からの電話だと言われても、本当にそうかは判断つきませんし、向こうがいくら警察だとしても、必ず一旦切ってかけ直します。子供を守るためには、こうした小さな取り組みが大切なんです。」

登下校についてはどうですか?

「これは危機管理マニュアルにあることではなく、独自の取り組みとしてある小学校が始めたことなんですが、同じ通学路の子供たち何人かと集団下校をさせて、それに途中まで先生が一緒について帰るんです。教職員の負担は避けられませんが、安全には変えられないということで頑張っていただいています。この取り組みは、他の学校でも広まっていますね。

また、他市で実際に起こったことなんですが、一旦下校した子供が忘れ物を取りに学校へ戻ろうとした途中に交通事故に遭ってしまった例がありまして、原則下校途中はもちろん、帰宅後に学校へ戻ることは認めていません。これは登校時も同じで、どうしてもという場合はお母さんに連絡したりしています。」

気になる点があるのですが、危機管理マニュアルを配布されているとおっしゃいましたが、“その取り組みについては学校に一任している”とのことですよね。それがきちんと実施されているのか、実際に教育委員会の方が見回ったりするなど取り組み内容をチェックする機能というのはあるのですか?また、良い取り組みは他の学校でも取り入れられるように、横通しができる機会などが設けられたりしていますか?

「マニュアルを配布している時点で、しっかり取り組むというのは当たり前という信頼ベースで周知していることですので、実施していないということは無いと思います。また、訓練については年に1回行うようにマニュアルにもありますから、行っていただいているはずです。一応、実際に訓練をやったかどうかのアンケートを、平成17年度のうちに実施しようと考えていましたが・・・。

他校の取り組みを知る機会ですが、校長会議をはじめ、担当者レベルや地区レベルの会議などが設けられていますから、そうした場で情報交換が出来るようになっていますよ。」

最近よくニュースでも目にしますが、他市・区独自の取り組みとして防犯ブザーやICタグの一律配布などがありますが、八千代市独自で行われている防犯対策などはあるんでしょうか?

「なかなか費用面などのこともありますし、防犯ブザーや、最近出てきたGPS携帯を持たせるなどという対策はしておりません。やはり「一律配布」となると、特に位置が分かるGPS携帯などは子供のプライバシー問題がありますし、色々な意見が予想されますので、実施するのは難しいでしょうね。

独自ということではないですが、つい先日平成18年3月1日から「八千代市の不審者情報」が、警察から各学校へ電子メールで一斉送信されるようになりました。今までももちろん該当区域の学校へ電話で連絡があったり、全学校への横通しが必要な情報は都度連絡していましたけれども。
この通報システムを全学校の職員室に設置するのが大変でした。やっぱり即メールを確認出来なければ意味がありませんから、メールが入るとサイレンがなるようにしたんですが、これがきちんと作動するためのテストに時間がかかりまして・・・。」

その不審者情報は、どうやって子供たちや御父母に連絡するんですか?

「そこは電話による緊急連絡網や、子供たちに配布するペーパーを家庭に持って帰ってもらったりすることで周知しています。電子メールによる一斉周知をしてほしいという要望もあるのですが、各御家庭のメールアドレスを管理するというのがセキュリティの面からかなり大変なことでして。アドレスを管理したり、一斉周知するシステムを構築するとなると多額の費用がかかりますから、実際には難しいところです。」

じゃあ、例えば八千代市のホームページにその不審者情報を載せたりすれば、必要なときに見れますよね?やっぱり小学生のご家庭だけが知っていれば済む情報ではないと思いますし、むしろ地域の方々が認識することで、その発生場所に対して注意が向いて不審者の抑止効果もより高くなるのでは。
他の例でいえば、都内の不審者情報は、警視庁のホームページに掲載されていますが、区毎に毎日情報が更新されてとても見やすくなっています。
アドレスの管理が困難ということで情報をシャットアウトしてしまうのではなく、まず第一段階として情報を公開することは出来ないんでしょうか?
メール配信よりは即時性に欠けるかもしれませんが、少なからず不審者防止対策につながるように思いますけれども、そのあたりはどうお考えですか?

「難しいところなんですよね。市が不審者情報を公開してしまうと、その地区に住む方から“土地の値段が下がる”とか苦情が来る可能性もありますし・・・。教育委員会のホームページ上に乗せることは出来るかもしれませんが、掲載したことを周知してもそんなにアクセスがあるのか分かりませんので、効果の面で不透明ですし・・・。」

それでも、検討はしてみますとおっしゃってくださいました。

不審者情報は、小学生のいるご家庭だけが欲しがっている情報ではないはずなんです。学校に上がる前の子供を持つ家庭で、お孫さんが遊びにいらっしゃる時の参考として、また子供がいなくても自分自身の身を守るという意味でも、見たいときに簡単に見られたほうが安心だと思うのですが・・難しいものですね。

小学生の子供たちに被害が発生しやすい時間帯は、下校した後の14:00から夕食までの18:00に集中しやすいとされています。登下校は学校や保護者の方々などがメインに対策されていますが、学校の無い日や下校後の時間帯に子供たちを守るには、子供たち自身による自衛の意識とともに、地域住民の意識が欠かせないようです。
防犯は対策を講じることも大切ですが、これを適切にアピールすることで犯罪に対して抑止的な効果が期待できます。ですから、学校に直接関係のない一般の地域住民の方々へいかにアピールして意識を高められるかということがポイントになってくるんだろうと思うのですが、学校外ではどんな取り組みがなされているんでしょうか?

「地域の方々には、本当にご協力いただいているんですよ。
“子供110番”という取り組みはご存知ですか?子供たちが外で怖い目に遭った時に駆け込める家を用意するというものですが、これはボランティアの方で成り立っているシステムです。1年更新で学校毎に募っておりますが、学校長やPTAの方が地域を回って“この辺りにそうした家があるといいな”と思う候補を立てて、お願いしに行くこともあります。
分かりやすい動物キャラクターのステッカーが目印ですが、例えば偽造して悪用したりする人がいないように、信頼できる人に協力いただく意味でも、学校のみの募集にしています。ただ、出来る限り家にいらっしゃる方が望ましいので、なかなかご協力いただくのが難しいのですが・・・。

他には、抑止効果を狙う目的で、“パトロール中”というステッカーを利用しているんですが、ご覧になったことはありますか?
PTAのお母さん方がお買い物に行かれるときの買い物カゴに貼っていただいたり、市の公用車の横に貼っているのですが、外で目に触れることで意識の向上を図っています。

地域の方々と、子供たちの交流の場を設けることも大切だと思っています。
例えば、学校に伝統技術を持った方を招いて、子供たちに教えていただいたりする機会があるのですが、その日が終わった後でも町中で会ったときに子供たちが覚えていて声を掛け合ったりすることがあるんですね。
地域の方々と交流を深めることで、顔見知りの大人を増やす。これが一番子供を守ることにつながっていると思っています。

特段目新しい取り組みでは無いですし、やっていることは小さなことかもしれませんが、当たり前な取り組みをコツコツと積み重ねることが大切なことだと考えていますし、これからも地域の皆さんにご協力を得ながら子供たちの安全を確保していきたいと思っています。」
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確かに。
目新しくはないかもしれません。

ですが子供たちの安全について前向きに取り組んでいる様子がすごく伝わってきました。私のような学校に関係のない住民には、日常からこうした取り組みに気付くことが難しいかもしれませんが、先生やPTAの方々、自治体の活動に積極的に取り組んでいらっしゃる方々の力によって子供の安全を守る努力がなされているんですね。

ただ、子供を狙った犯罪が増大している傾向にある中で、重要だと指摘されている地域住民の意識向上を図るには、学校に直接関係の無い方にも情報を公開し、まずは興味を持ってもらわなければなかなか確立されにくい部分なんだろうと感じます。
そうした意味でも、話題作りのための画期的な市独自の対策を検討したり、不審者情報を大公開してみたり、一般市民の目をひくような、「八千代市やるなー!」と思わせるような、ちょっと派手な対策が考案されると面白いと思うんですが、どうでしょう?やり方によっては、十分費用対効果は得られるとも思います。

唯一ご回答いただいた学校の要望事項の中でも、「市で防犯ブザーを一律配布してほしい。」ということがありました。学校独自での対策はやはり限界がありますし、「どうしてあの学校だけ!?」という非難も沸き起こらないとも限りませんし・・・。
国でも色々と防犯グッズに関して助成制度が検討されているようですが、それを待たずして犯罪は日々発生しているわけですしね。

なかなか色々悪質な犯罪も多い中で、直接子供に声を掛けることすら難しい世の中ですが、「全く関係ないわ」と思わない人が増えるだけでも、街の環境は変わるように思いますし、とりあえず私は、街の防犯について興味を持つというところからはじめてみようと思います。
「パトロール中」ステッカーを貼った買い物カゴを持っている方を見かけたことすらないので、まずはそういう人を探してみるとか・・・。

みなさんは、八千代の防犯対策について、どんな風に感じていますか?

【追加レポート】平成21年3月4日

先月2月16日付で、市役所のお知らせ欄に「やちよ防犯情報メール」配信サービスを案内する情報が掲載されました!3年前には検討はするけれど、個人情報の面で不安があるとおっしゃっていたメールでの情報公開ですが、どうやら環境が整ったようです。
折角なので詳細情報をご紹介!

●やちよ防犯情報メール
【概要】八千代市内で発生した犯罪の情報や不審者情報等を、事前に登録した携帯電話及びパソコンのメールアドレスへ配信する。
【対象者】登録を希望する方ならどなたでも
【配信内容】犯罪の発生情報(空き巣、ひったくり、車上ねらい、強盗、振り込め詐欺等)、子どもに対する声かけなどの不審者情報、防犯に関するお知らせ等
【登録方法】指定されたアドレスへ空メールを送り、その後返信されたメールにて登録を行う。
→詳細はこちらhttp://www.city.yachiyo.chiba.jp/benricyo/bouhan/mail.html(八千代市HP詳細ページ)
【問い合わせ先】八千代市役所 生活安全課/047-483-1151(代表)
八千代市HPお知らせ参照

こういった防犯情報は、多くの方々が共有することで、より一層周りに目が行き届いて効果が上がるものですし、ぜひ一人でも多くの方が登録されるといいですね!

ちなみに、私も早速やってみました。使用したのは、ドコモの携帯です。
①詳細ページにQRコードがついているので楽ちん!携帯電話のバーコードリーダーで読み込むと「メール作成」というリンクが付いてきたので、それを押して特に何も書き加えることなくメールを送信します。
②しばらくしても音沙汰がないので、iモード問い合わせをクリック。するとすぐに受信メールが到着!「やちよ防犯情報メール登録案内」という見出しで届きます。
利用規約の書かれているリンク先をまず押して、内容を確認します(iモードブラウザを開いて画面を確認することになります)。それからまたメールに戻って、登録を行うためのURLをクリック(こちらもiモードブラウザで)。
③登録をした携帯のアドレスが表記されていて、その下に規約に“同意する”という選択があるので、四角にチェックマークを入れて「登録」ボタンをクリック。するとすぐに折り返し「やちよ防犯情報メール登録完了」のメールが届きました。
これで終了のようです。

ちなみに、完了メールの中には、解除作業先のアドレスも書かれていました(市の詳細ページ内にも、解除方法は書かれています)。

特に難しいことはなく、ほんの数分で作業は完了!ぜひお試しあれ。

最近ニュースでもよく目にし、各地で問題になっているのが小学生以下の子供たちを狙った誘拐やいたずらなどの犯罪。八千代市内でも、千葉県警察が公開している「不審者情報マップ(こちら)」で危険な目にあったという場所があるようです。特に八千代にはまだまだ自然が豊富なこともあって、防犯灯がまばらで暗がりになっている野原や、草木で死角になっている場所などもありますし、自衛能力が高くない子供たちの周りには、少なからず危険が見え隠れしています。

もちろん子供たちを見守る目が十分に行き届いていれば問題ないのかもしれませんが、ベッドタウンとして新しく八千代に移り住む方がどんどん増えてきている今日では、なかなか近所づきあい自体が難しくて、声を掛け合うなんてことも気がひけるなぁ・・・というのが本当のところ。理想論の前に、何かきっかけがないと太刀打ち出来なそう。

小学生くらいのお子さんがいれば、学校を介して情報も入りやすいし、むしろ御父母という立場で協力する機会も多いのではないかと思いますが、私もそうですが、就学前のお子さんがいる家庭や、全く子供たちと関わりのない家庭には、一体どんな取り組みがなされているのか情報自体が入手しにくいと思いませんか?興味があっても、はてどこへ聞けばいいのか?
かといって、わざわざ市に問い合わせるのも面倒だし・・・。もっと手軽に、少しでもいいから情報が入手できるツールがあれば、「この街はこんな取り組みがされていて、こんな部分が不足してるんだなー」と、随分日常の暮らしに対して見る目が違ってくるのかもしれません。
世論は「昔のように地域の力を見直すべき」という方向に傾いているようですし、地元の安全は地元住民でカバー!となれば、小学校のお子さんがいてもいなくても、市民として現状は知っておいて損はないはず。

そこで今回は、「子供たちの安全がどのように守られているのか」というテーマで八千代の街をレポートしてみました。

まずは調査のとっかかりとして、八千代市内にある21校の各小学校にメールでアンケートを行い、現状についてお伺いするところからはじめてみました。質問内容は学校側で対処出来ることという視点から、①学校への不審者侵入防止対策、②登下校時の対策の2点についてお尋ねし、また学校だけでは対処しきれないが必要だと思われることがないか、③八千代市全体で取り組みが進めばよいと思われる対策、という点についても併せて問い合わせてみました。

この内容で、年末一斉に送信してみたんですが・・・。

やっぱり、まだまだ「怪しい」サイトなんでしょうか?そうですよね、見知らぬ人から「対策を教えてくれ」と言われても、なかなか返事できませんよね・・・。

1ヶ月、2ヶ月待って、お返事をくださったのはたったの3校!細かくは書いていただけなくても、返信くらいはあるかなと期待していただけに、甘かった・・・と肩を落とす私。しかも、そのうち2校は「不審者対策は行っているが、詳細については防犯上お知らせすることは出来ません。」ということで内容をお伺いすることは出来ず、結局詳細についてご親切に教えてくださったのは、1校だけでした。

この貴重な1校の取り組みは、次のような内容でした。

〔校内への不審者侵入防止対策について〕
①校門・出入り口を閉める
②職員による声掛け
③来校者全員に名札をつけてもらう
④監視カメラを設置する
⑤職員が防犯グッズを身につける
⑥防犯研修や訓練を実施する
⑦インターホンや放送など、校内緊急システムの確立
⑧地域や警察・関係機関との連携(情報共有やパトロール実施など)
⑨防犯用品の設置

〔登下校についての対策〕
①自治会による防犯パトロール
②保護者や生徒への注意喚起通知を配布
③職員による下校現場指導(地域に分かれて途中まで送るなど)
④下校時刻を合わせる
⑤登下校時の職員によるパトロール

〔八千代市全体で取り組みが進めばよいと思われる対策〕
①防犯ブザーの一律配布
②不審者情報の一斉メール送信
③関係機関の緊急連絡網の整備

なるほど。
自分が小学生の頃を思うと、集団下校はあっても先生が一緒に下校に引率するなんて考えられません。それに、学校には自由に出入りできるイメージがありましたが、ちゃんと来訪した人は名札を下げないといけないんですね。企業の入退館管理を彷彿とさせます・・・。

けれども、さすがに1校だけでは八千代市全体の状況を把握するには少なすぎて、よく分かりません。これらの取り組みが、この学校に限ったことなのか、他の学校も一様に行っていることなのか?また、「市で取り組みが進めばよいと思われる事項」に不審者情報の一斉メールを送信して欲しいとありますが、こういう情報は今タイムリーに回ってないってこと?
都内の例では、警視庁のサイトに区ごとに不審者情報が整理されていて、具体的に「こんな場所でこんなことがありましたよー。」という内容のものがいつでも閲覧できるようになっています。しかも平日毎日更新というタイムリーさ!(こちら
そういう不審者情報が具体的に分かるサイトなどは、八千代市にないのかしら?などなど、謎が深まるばかりです。

そもそも、2校から「子供の安全上、対策を教えることはできません」との回答がありましたが、全部が全部教えてはいけない対策なんてことはないと思うんですよね。
防犯対策は、犯罪が起きたときにスムーズに対策できるよう取り組むことはもちろん大切ですが、それ以前に「やっているよ」ということをアピールすることによって、けん制効果を高めることも重要なはずなんです。そのために、開示した方が抑止効果のある情報については、積極的にアピールする必要があるわけです。それなのに、開示しない方が良い情報(例えば、監視カメラの具体的な設置場所など)とひっくるめて「安全上教えられない」というのは、ちょっと勿体無い話です。

やっぱり市民としても、けん制効果に役立つ情報ぐらいは知りたいし、ちゃんと対策されているんだなーと、安心したいですよね。特に、これから学校にお子さんを入れるご家庭ならば、八千代市の学校は大丈夫なんだ!とか、ここは逆にカバーしてあげないとだめなんだ!とか、判断材料としても知っておきたいと思うんです。私もこれから親になる身として、そう思ったので・・・。
それに、レポートで書いておけば、もしかしたら「犯罪がしにくい街っぽいなぁ」というイメージがつくかもしれないし。

学校に聞けないなら、それを管轄している市に聞いてみるしかない!

と思い立ち、2月の上旬頃に市へ対策についてメールでお伺いしてみました。
学校のことがあったので、やっぱり無視されるかなー?とあまり期待せずにいましたら、1週間ばかりして、「メールだとなかなか意図が伝わりにくかったりしますし、直接お伺いしてお話させていただきたい。」との有り難いお返事が!

ということで、次回はこの問題に関する管轄は八千代市教育委員会の保健体育課へ、なび子初体験!の教育委員会体験?レポートということになりました。
市役所の中ではなく、大和田駅から徒歩9分くらいの場所にある2階建ての教育委員会の建物でお話をお伺いできるそうです。

はたしてどんなお話を引き出せるのか?!
その模様は、近日公開・・・。

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