※しろばら幼稚園は、2012年3月15日の卒園式をもって閉園しました。
⇒さよならしろばら幼稚園(早耳レポート)
http://yachiyonavihayamimi.seesaa.net/article/246268164.html
八千代市で唯一の公立幼稚園「八千代市立しろばら幼稚園」を見学してきました!
平成14年に勝田台南小学校の校舎1階へ移転したそうで、幼小一貫教育のモデル園として様々な取り組みや機会があるとのこと。一体どんな雰囲気の幼稚園なのかしら?
場所は勝田台駅南口から、ひたすらまーっすぐ進んだ先にあります。
勝田台図書館や勝田台小学校を超えて、勝田台中央公園も突っ切って、4丁目~5丁目あたりをラウンド状に道路が走っている丁度その内側に勝田台南小学校があるんですが、しろばら幼稚園の入口はラウンド状道路側。
車の場合は、リヨンのパンやさんがある通りを道なりに走ると左折で駐車場へ入れます(事故防止のために、左折で入って左折で出るよう一方通行で誘導しているそうです)。
と分かったのは、たどり着いてから・・・。
自転車で向かったんですが、勝田台中央公園側にある小学校の入口から入ってしまったのでいきなり迷子に。校舎とグラウンドの間を「え?ここ通っていいの?」と思いながらもおろおろと突っ切っていると、丁度休憩時間が終わるチャイムが!グラウンドから校舎へとなだれ込む小学生に、危うく巻き込まれるところでしたが・・・何とか邪魔になることなく“しろばらようちえん”の文字が書かれた玄関に到着。小学生の玄関が本当にすぐ左隣りに並んでいて、あまり境をつくるような構造にはなっていないようです。
インターホンで職員室へ声をかけると、園長先生が中へと案内してくださいました。
小学校の一角にあるとは知っていたものの、全く別の建物かと想像していただけに驚きました!“一角”というよりも、小学校のクラスのひとつみたいです。
『この幼稚園側の上には、確か4年生のクラスがあるんです。ですから、年長さんのお部屋と職員室の間にある階段は、小学生の子どもたちが普通に使う通路になっています。園児と行き交うときにも挨拶し合ったりと、同じ学校内の生徒同士といった雰囲気で接してくれますよ。』
そんな幼小一貫の教育が目新しいしろばら幼稚園ですが、特色についてお伺いするとこんな答えが返ってきました。
『ここは公立の幼稚園ですし、毎月6,000円という保育料で成り立っていますから、私立園のように英語だったり鼓笛隊だったりと特別な教育プランというものは用意していません。普通の、何の特別なことがない幼稚園かもしれませんが、設立以来一人一人を大切に個性を育んできました。特別なことを与えたりと詰め込み式に接するのではなく、生活習慣を重視しつつ子どもたちの成長に合わせて、“元気な子、なかよくあそぶ子、くふうする子”の育成を教育目標に取り組んでいます。』
幼稚園として利用されている部屋は、玄関を入って右にある職員室とホール、向いに伸びる廊下沿いの年長・年少クラス、それに保護者が打合せや作業などに利用できる部屋に園児用のトイレです。さらに園児専用の園庭も教室に面して用意されているのですが・・・年長・年少と各1クラスずつ、全部で60名程度と人数も少ないだけに、今まで見てきた幼稚園と比べてもかなり小規模な印象!
『少人数だからこそといいますか、しろばら幼稚園には“教師と父母の会”というのもありまして、園を教師だけではなく保護者の方々も一緒に運営しています。他の幼稚園でもあるような園全体の役員さんは、4月の総会で年長さん3名、年少さん2名の計5名を決めます。その他の方々にも、様々な形で園の運営や行事などに参加していただいているんですよ。』
具体的なところでは、先月27日に行われた運動会の用具係や放送係、発表会の道具係を担当したり、卒園大作をサポートしたり。また、たびたび行われる園の行事(移動動物園や親子交通安全指導など)では、子供たちの写真を撮ったりもするそう!
園内に用意されている保護者用の部屋には、パソコンも用意されていて写真を修整・プリントアウトしたりするのにも利用しているとのことでした。
また、芋掘りだったりハロウィーンパーティなどといった催しを企画する係なんてのもあるらしく、こうした役割を皆さんで調整しながら分担しているんですって。
さらに、園バスがないので車で登園する方も多く、敷地への出入りで事故が無いように入口で誘導する、「交通当番」といういわば“みどりのおばさん”的な役割もあるようです。年少さんのうちは2人のお母さんが付きますが、慣れてきた年長さんのお母さんは1人だけで担当するそう。月に1回(年長さんは2月に1回程度)回ってきますが、小さなお子さんがいるお母さんもおんぶしたり、他のお母さんに見てもらっていたりと、うまくやりくりしているとのこと。
ちなみに、しろばら幼稚園の保育時間が9:00(9:20)~14:00(14:20)となっているのは、駐車場がスムーズに利用できるよう年長さんと年少さんの登園時間をずらしているからだとか。結構駐車場は台数が多いのですが、園バスが無い分かなり配慮しているようです。運動会など行事の際は、遠い方を優先してもらったり乗り合いで来ていただいたりと保護者の中で譲り合って利用されています。
お話を伺っていて、幼稚園へ送り出したらお母さんの役目はおしまい!というより、しろばら幼稚園での2年間を親子で一緒に過ごしていくというような印象を強く受けました。幼稚園での成長ぶりや普段の様子が事あるごとに見ることが出来て、先生にすべてお任せではなく自分たちも成長の一端を担えるというのは、ある意味ものすごく有意義な機会かもしれません。
幼稚園を過ぎれば、もっともっと親の手を離れて自立していくんですものね。“園のお手伝い”と言えばそれまでかもしれませんが、自分の子どもがより楽しく通える環境作りを手助けしているわけですし、きっと卒園の時には達成感というか充実した思いがひときわ大きくなるんじゃないかしら。
『しろばら幼稚園を卒園した子どもたちの半分くらいは、この勝田台南小学校へ進学しています。小学校での役員さんも、卒園したお子さんのお母さんが担ってくださったりと、学校への思い入れも大きいようです。校長先生からも“学校には今どき流行りのモンスターペアレンツのような無理をおっしゃる方がいなくて、逆に大変協力的な保護者の方々ばかりで有難い”とお伺いしているほどなんですよ。』
なるほどー。
むしろ、子どもより親が幼稚園で“協力する心”を学ばせていただいているといったところかしら!
発表会が近いそうで、この日は年長さんがホールで一生懸命練習しているようでしたが、普段の生活スタイルについてもお伺いしてみました。
●園での格好は?
『入園時に手作りか市販(園でも販売しているそう)のスモックを用意していただき、それを私服の上から着ています。汚れたり汗をかいたりしたときのお着替えが入れてある巾着袋が廊下にかかっていますが、これも手作りや市販のものです。
他にも週末各教室で用意している絵本を、好きなもの1冊持ち帰ることになっているのですが、そのときに使う手提げ袋も用意していただいています。』
運動会でも“白いTシャツに紺色の短パンなど”という指定だけで、とくに運動着などは用意していないそうです。また、夏の間はスモックは着ないで、私服のまま過ごすとのことでした。
毎月お誕生日会があるそうで、その時はお子さんによそ行きっぽいキレイめなお洋服を着るんだそうです。ちなみに、その誕生日会にはお母さんも出席して、年長さんでは“名前の由来”を、年少さんでは“赤ちゃんの頃の様子”を発表するんですって!
●園ではどう過ごすんですか?
『登園後は部屋遊びのあと課題(運動会や発表会の練習)や、ワークブック(年長さんは文字、年少さんは線などのおけいこ)、折り紙、お絵描きなどをして過ごします。雨が降っていなければ、必ず午前中に一度は外遊びをするようにもしています。』
小学校のグラウンドではなく、幼稚園専用の園庭で外遊びをしているそうです。年長さん・年少さんの各クラスからすぐ外に出られる感じで隣接しています。
ただ、全く小学校の方を利用しないわけではなく、例えば先日行われた小学校の運動会後の代休日を利用して、ピクニック風にみんなでグラウンドへ遊びに行ったりもするそうです。
外遊び以外にも、近くの公園や勝田台中央公園などへもお散歩しに行くことがあるとのことでした。
遠足行事は、5月に年長さんは葛西臨海公園へ、10月に年少さんが千葉動物公園へ出かけるそう。先生だけが引率していくのですが、先生の人数が年少さん2人、年長さん1人、用務員さん、園長先生の5名のみなので、その日は総動員するため片方のクラスは休園になります。
●お昼やそのあとはどんな過ごし方なんですか?
『お昼は給食とお弁当がそれぞれ2回ずつ、水曜日だけは午前保育でお昼はありません。給食には牛乳込みで320円ですが、来年からは値上げすることになっていまして、345円程度になる予定です。
お昼ご飯のあとは、各自好きな遊びをしています。ピアニカを吹いたり、外で遊んだり、雨の日はホールでも遊んだりしています。14時(年少さんは14時20分)になると、延長保育はありませんのでみんな一緒の時間に帰ります。』
水曜日はあっという間に午前保育が終わってしまうので、下のお子さんがいるお母さんは勝田台のステップへ遊びに行って、お昼前にお迎えへ来るといった方が多いそうです。
お話を耳にしている方もいると思いますが、実はしろばら幼稚園の廃園について、12月の市議会に提言書が出されています。“子ども在り方委員会”で検討されてきたようで、しろばら幼稚園の保護者2名や園長先生、私立幼稚園の園長先生なども含めて計8名ほどで話し合いの場が持たれたものの、現在八千代市では園児対象の子どもたちが大勢いる中で、60~70名ほどしか入園できない公立園は、補助金の関係から平等なものではないという判断に至ったそうです。
まだ可決された内容ではありませんが、恐らくこのままいけば来月11月受付の21年度入園児、さらに22年度入園児の2回の募集を持って廃園ということになる見込みで、八千代市からは公立幼稚園がなくなってしまうことになります。
けれども「廃園」の噂だけが先走りをしてしまって、入園希望の人数が極端に減ってしまうのではないか?という不安の声を、在園児のお母さんからお伺いしました。
『廃園といっても公立園ですから、在園児がいる状態で無くなってしまうわけではありません。22年度入園のクラスが卒園を迎えるまでは、しろばら幼稚園は継続されますし、今までと変わりなく2年間の保育を行ってくれることになっています。
廃園は大変残念なことですが、余計な不安を抱えていただくことなく一人でも多くのお友達に入園していただいて、楽しくアットホームな園での毎日を一緒に過ごせればという思いが、現在通園をしている保護者の願いでもあるのです。』
幼小一貫教育のひとつで、芋掘りもそろそろ行われるとのこと。
園庭の横あたりに大小3つほどの畑が耕されているのですが、芋を植えるのも小学生のお兄さん・お姉さんと一緒にチャレンジし、掘ったお芋は一緒に焼き芋会をして美味しくいただくそうです。
在園児のお母さんからは、こんな声が聞こえます。
『入園前は“同じ小学校に通うお友達のいる幼稚園がいいな”くらいにしか幼稚園と小学校の関係を考えていませんでしたが、実は少しずつ小学校の中を見ることのできる幼稚園に通うことで、どこの小学校に行っても、違うお友達と会っても その場所や雰囲気を知っているということが子どもたちにとって何より心強いことだろう!と入園してから気づいたのです。我が家は南小学校に通う学区に住んでいませんので、小学校は別へ通うことになります。でもきっと高学年のお兄さんもジャージの先生にも怖がることなく小学校へ通う息子の笑顔が見えるような気がします。』
幼稚園だけではなく、その先のステップまでも自然と心の準備が整っていくしろばら幼稚園の幼小一貫教育。入園募集はあと2年と限定されてしまいそうですが、ぜひご興味のある方は一度見学に行ってみてはいかがですか?
※しろばら幼稚園 その他参考情報 平成20年10月時点
●入園時にオムツはずれなど何か条件はあるんですか?
2年保育なのでオムツでお困りの方は今年はいらっしゃいませんでしたが、3月など早生まれのお子さんだと今までいらっしゃったかもしれません。でも、特にオムツはずれやボタンを留められたりといったことなど、入園条件はありません。
条件ではないのですが、11月の入園説明会のあとに2月にも説明会を設けていて、そのときに生活習慣を規則正しくしてくださいとか、こういうことは出来るようになると園の生活がよりスムーズになるというポイントなどはお伝えしています。また、そのときに園で必要なスモックやカバンなどご用意いただくものもご連絡しています。
●延長保育について
無し
●園バスについて
無し
●駐車場について
コンクリートで平置きの、停めやすい駐車場スペースが入口に用意されています。台数もかなりあるので、園バスはありませんが登園には十分利用できるようになっています。
●給食について
給食は月・木の週2回、お弁当が火・金の2回で、水曜は午前保育でお昼はありません。
(価格)給食1食/320円(牛乳代込み)
※来年から345円ほどに値上がりする予定だそうです。
●課外教室について
無し
●入園までに必要な経費
※あくまで現時点での参考金額です。詳細は園へお問い合わせください。
入園料/無料
毎月の保育料/6,000円
教材費/入園時に4,000円程度(おはようブック、防災頭巾など)
冷暖房費/無し
給食費/320円(1回)※来年から345円ほどに値上がり予定
●八千代市立しろばら幼稚園 047-484-7321
千葉県八千代市勝田台5-9(地図)
【父母の会blog】http://shirobara-youchien.cocolog-nifty.com/blog/
※八千代ナビ!幼稚園一覧での紹介欄はこちら
⇒さよならしろばら幼稚園(早耳レポート)
http://yachiyonavihayamimi.seesaa.net/article/246268164.html
八千代市で唯一の公立幼稚園「八千代市立しろばら幼稚園」を見学してきました!
平成14年に勝田台南小学校の校舎1階へ移転したそうで、幼小一貫教育のモデル園として様々な取り組みや機会があるとのこと。一体どんな雰囲気の幼稚園なのかしら?
場所は勝田台駅南口から、ひたすらまーっすぐ進んだ先にあります。
勝田台図書館や勝田台小学校を超えて、勝田台中央公園も突っ切って、4丁目~5丁目あたりをラウンド状に道路が走っている丁度その内側に勝田台南小学校があるんですが、しろばら幼稚園の入口はラウンド状道路側。
車の場合は、リヨンのパンやさんがある通りを道なりに走ると左折で駐車場へ入れます(事故防止のために、左折で入って左折で出るよう一方通行で誘導しているそうです)。
と分かったのは、たどり着いてから・・・。
自転車で向かったんですが、勝田台中央公園側にある小学校の入口から入ってしまったのでいきなり迷子に。校舎とグラウンドの間を「え?ここ通っていいの?」と思いながらもおろおろと突っ切っていると、丁度休憩時間が終わるチャイムが!グラウンドから校舎へとなだれ込む小学生に、危うく巻き込まれるところでしたが・・・何とか邪魔になることなく“しろばらようちえん”の文字が書かれた玄関に到着。小学生の玄関が本当にすぐ左隣りに並んでいて、あまり境をつくるような構造にはなっていないようです。
インターホンで職員室へ声をかけると、園長先生が中へと案内してくださいました。
小学校の一角にあるとは知っていたものの、全く別の建物かと想像していただけに驚きました!“一角”というよりも、小学校のクラスのひとつみたいです。
『この幼稚園側の上には、確か4年生のクラスがあるんです。ですから、年長さんのお部屋と職員室の間にある階段は、小学生の子どもたちが普通に使う通路になっています。園児と行き交うときにも挨拶し合ったりと、同じ学校内の生徒同士といった雰囲気で接してくれますよ。』
そんな幼小一貫の教育が目新しいしろばら幼稚園ですが、特色についてお伺いするとこんな答えが返ってきました。
『ここは公立の幼稚園ですし、毎月6,000円という保育料で成り立っていますから、私立園のように英語だったり鼓笛隊だったりと特別な教育プランというものは用意していません。普通の、何の特別なことがない幼稚園かもしれませんが、設立以来一人一人を大切に個性を育んできました。特別なことを与えたりと詰め込み式に接するのではなく、生活習慣を重視しつつ子どもたちの成長に合わせて、“元気な子、なかよくあそぶ子、くふうする子”の育成を教育目標に取り組んでいます。』
幼稚園として利用されている部屋は、玄関を入って右にある職員室とホール、向いに伸びる廊下沿いの年長・年少クラス、それに保護者が打合せや作業などに利用できる部屋に園児用のトイレです。さらに園児専用の園庭も教室に面して用意されているのですが・・・年長・年少と各1クラスずつ、全部で60名程度と人数も少ないだけに、今まで見てきた幼稚園と比べてもかなり小規模な印象!
『少人数だからこそといいますか、しろばら幼稚園には“教師と父母の会”というのもありまして、園を教師だけではなく保護者の方々も一緒に運営しています。他の幼稚園でもあるような園全体の役員さんは、4月の総会で年長さん3名、年少さん2名の計5名を決めます。その他の方々にも、様々な形で園の運営や行事などに参加していただいているんですよ。』
具体的なところでは、先月27日に行われた運動会の用具係や放送係、発表会の道具係を担当したり、卒園大作をサポートしたり。また、たびたび行われる園の行事(移動動物園や親子交通安全指導など)では、子供たちの写真を撮ったりもするそう!
園内に用意されている保護者用の部屋には、パソコンも用意されていて写真を修整・プリントアウトしたりするのにも利用しているとのことでした。
また、芋掘りだったりハロウィーンパーティなどといった催しを企画する係なんてのもあるらしく、こうした役割を皆さんで調整しながら分担しているんですって。
さらに、園バスがないので車で登園する方も多く、敷地への出入りで事故が無いように入口で誘導する、「交通当番」といういわば“みどりのおばさん”的な役割もあるようです。年少さんのうちは2人のお母さんが付きますが、慣れてきた年長さんのお母さんは1人だけで担当するそう。月に1回(年長さんは2月に1回程度)回ってきますが、小さなお子さんがいるお母さんもおんぶしたり、他のお母さんに見てもらっていたりと、うまくやりくりしているとのこと。
ちなみに、しろばら幼稚園の保育時間が9:00(9:20)~14:00(14:20)となっているのは、駐車場がスムーズに利用できるよう年長さんと年少さんの登園時間をずらしているからだとか。結構駐車場は台数が多いのですが、園バスが無い分かなり配慮しているようです。運動会など行事の際は、遠い方を優先してもらったり乗り合いで来ていただいたりと保護者の中で譲り合って利用されています。
お話を伺っていて、幼稚園へ送り出したらお母さんの役目はおしまい!というより、しろばら幼稚園での2年間を親子で一緒に過ごしていくというような印象を強く受けました。幼稚園での成長ぶりや普段の様子が事あるごとに見ることが出来て、先生にすべてお任せではなく自分たちも成長の一端を担えるというのは、ある意味ものすごく有意義な機会かもしれません。
幼稚園を過ぎれば、もっともっと親の手を離れて自立していくんですものね。“園のお手伝い”と言えばそれまでかもしれませんが、自分の子どもがより楽しく通える環境作りを手助けしているわけですし、きっと卒園の時には達成感というか充実した思いがひときわ大きくなるんじゃないかしら。
『しろばら幼稚園を卒園した子どもたちの半分くらいは、この勝田台南小学校へ進学しています。小学校での役員さんも、卒園したお子さんのお母さんが担ってくださったりと、学校への思い入れも大きいようです。校長先生からも“学校には今どき流行りのモンスターペアレンツのような無理をおっしゃる方がいなくて、逆に大変協力的な保護者の方々ばかりで有難い”とお伺いしているほどなんですよ。』
なるほどー。
むしろ、子どもより親が幼稚園で“協力する心”を学ばせていただいているといったところかしら!
発表会が近いそうで、この日は年長さんがホールで一生懸命練習しているようでしたが、普段の生活スタイルについてもお伺いしてみました。
●園での格好は?
『入園時に手作りか市販(園でも販売しているそう)のスモックを用意していただき、それを私服の上から着ています。汚れたり汗をかいたりしたときのお着替えが入れてある巾着袋が廊下にかかっていますが、これも手作りや市販のものです。
他にも週末各教室で用意している絵本を、好きなもの1冊持ち帰ることになっているのですが、そのときに使う手提げ袋も用意していただいています。』
運動会でも“白いTシャツに紺色の短パンなど”という指定だけで、とくに運動着などは用意していないそうです。また、夏の間はスモックは着ないで、私服のまま過ごすとのことでした。
毎月お誕生日会があるそうで、その時はお子さんによそ行きっぽいキレイめなお洋服を着るんだそうです。ちなみに、その誕生日会にはお母さんも出席して、年長さんでは“名前の由来”を、年少さんでは“赤ちゃんの頃の様子”を発表するんですって!
●園ではどう過ごすんですか?
『登園後は部屋遊びのあと課題(運動会や発表会の練習)や、ワークブック(年長さんは文字、年少さんは線などのおけいこ)、折り紙、お絵描きなどをして過ごします。雨が降っていなければ、必ず午前中に一度は外遊びをするようにもしています。』
小学校のグラウンドではなく、幼稚園専用の園庭で外遊びをしているそうです。年長さん・年少さんの各クラスからすぐ外に出られる感じで隣接しています。
ただ、全く小学校の方を利用しないわけではなく、例えば先日行われた小学校の運動会後の代休日を利用して、ピクニック風にみんなでグラウンドへ遊びに行ったりもするそうです。
外遊び以外にも、近くの公園や勝田台中央公園などへもお散歩しに行くことがあるとのことでした。
遠足行事は、5月に年長さんは葛西臨海公園へ、10月に年少さんが千葉動物公園へ出かけるそう。先生だけが引率していくのですが、先生の人数が年少さん2人、年長さん1人、用務員さん、園長先生の5名のみなので、その日は総動員するため片方のクラスは休園になります。
●お昼やそのあとはどんな過ごし方なんですか?
『お昼は給食とお弁当がそれぞれ2回ずつ、水曜日だけは午前保育でお昼はありません。給食には牛乳込みで320円ですが、来年からは値上げすることになっていまして、345円程度になる予定です。
お昼ご飯のあとは、各自好きな遊びをしています。ピアニカを吹いたり、外で遊んだり、雨の日はホールでも遊んだりしています。14時(年少さんは14時20分)になると、延長保育はありませんのでみんな一緒の時間に帰ります。』
水曜日はあっという間に午前保育が終わってしまうので、下のお子さんがいるお母さんは勝田台のステップへ遊びに行って、お昼前にお迎えへ来るといった方が多いそうです。
お話を耳にしている方もいると思いますが、実はしろばら幼稚園の廃園について、12月の市議会に提言書が出されています。“子ども在り方委員会”で検討されてきたようで、しろばら幼稚園の保護者2名や園長先生、私立幼稚園の園長先生なども含めて計8名ほどで話し合いの場が持たれたものの、現在八千代市では園児対象の子どもたちが大勢いる中で、60~70名ほどしか入園できない公立園は、補助金の関係から平等なものではないという判断に至ったそうです。
まだ可決された内容ではありませんが、恐らくこのままいけば来月11月受付の21年度入園児、さらに22年度入園児の2回の募集を持って廃園ということになる見込みで、八千代市からは公立幼稚園がなくなってしまうことになります。
けれども「廃園」の噂だけが先走りをしてしまって、入園希望の人数が極端に減ってしまうのではないか?という不安の声を、在園児のお母さんからお伺いしました。
『廃園といっても公立園ですから、在園児がいる状態で無くなってしまうわけではありません。22年度入園のクラスが卒園を迎えるまでは、しろばら幼稚園は継続されますし、今までと変わりなく2年間の保育を行ってくれることになっています。
廃園は大変残念なことですが、余計な不安を抱えていただくことなく一人でも多くのお友達に入園していただいて、楽しくアットホームな園での毎日を一緒に過ごせればという思いが、現在通園をしている保護者の願いでもあるのです。』
幼小一貫教育のひとつで、芋掘りもそろそろ行われるとのこと。
園庭の横あたりに大小3つほどの畑が耕されているのですが、芋を植えるのも小学生のお兄さん・お姉さんと一緒にチャレンジし、掘ったお芋は一緒に焼き芋会をして美味しくいただくそうです。
在園児のお母さんからは、こんな声が聞こえます。
『入園前は“同じ小学校に通うお友達のいる幼稚園がいいな”くらいにしか幼稚園と小学校の関係を考えていませんでしたが、実は少しずつ小学校の中を見ることのできる幼稚園に通うことで、どこの小学校に行っても、違うお友達と会っても その場所や雰囲気を知っているということが子どもたちにとって何より心強いことだろう!と入園してから気づいたのです。我が家は南小学校に通う学区に住んでいませんので、小学校は別へ通うことになります。でもきっと高学年のお兄さんもジャージの先生にも怖がることなく小学校へ通う息子の笑顔が見えるような気がします。』
幼稚園だけではなく、その先のステップまでも自然と心の準備が整っていくしろばら幼稚園の幼小一貫教育。入園募集はあと2年と限定されてしまいそうですが、ぜひご興味のある方は一度見学に行ってみてはいかがですか?
※しろばら幼稚園 その他参考情報 平成20年10月時点
●入園時にオムツはずれなど何か条件はあるんですか?
2年保育なのでオムツでお困りの方は今年はいらっしゃいませんでしたが、3月など早生まれのお子さんだと今までいらっしゃったかもしれません。でも、特にオムツはずれやボタンを留められたりといったことなど、入園条件はありません。
条件ではないのですが、11月の入園説明会のあとに2月にも説明会を設けていて、そのときに生活習慣を規則正しくしてくださいとか、こういうことは出来るようになると園の生活がよりスムーズになるというポイントなどはお伝えしています。また、そのときに園で必要なスモックやカバンなどご用意いただくものもご連絡しています。
●延長保育について
無し
●園バスについて
無し
●駐車場について
コンクリートで平置きの、停めやすい駐車場スペースが入口に用意されています。台数もかなりあるので、園バスはありませんが登園には十分利用できるようになっています。
●給食について
給食は月・木の週2回、お弁当が火・金の2回で、水曜は午前保育でお昼はありません。
(価格)給食1食/320円(牛乳代込み)
※来年から345円ほどに値上がりする予定だそうです。
●課外教室について
無し
●入園までに必要な経費
※あくまで現時点での参考金額です。詳細は園へお問い合わせください。
入園料/無料
毎月の保育料/6,000円
教材費/入園時に4,000円程度(おはようブック、防災頭巾など)
冷暖房費/無し
給食費/320円(1回)※来年から345円ほどに値上がり予定
●八千代市立しろばら幼稚園 047-484-7321
千葉県八千代市勝田台5-9(地図)
【父母の会blog】http://shirobara-youchien.cocolog-nifty.com/blog/
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